天体自動導入システム

APECS 天体自動導入システム

天空を324に分割。
確実に視野内に自動導入
システムの運用に気をとられることなく観測の時間を有効に使いたい。観測者自身が開発した装置、それがAPECSです。
効率の良い観測を行うためには、素早い初期設定と高精度の指向性能が欠かせません。また、直感的にわかる操作、確実に動作する信頼性、これらが揃っていないと観測以外のことで時間と労力を要することになります。
APECSは設置時に一度、初期設定をすれば、次回からは赤経、赤緯の定点を通過させるだけで観測準備が完了。導入補正値が登録されていれば、導入ポイントを指示するだけで、次々と高倍率視野に導入できます。


高い汎用性と操作性
◦小型から大型まであらゆるドイツ、フォーク式赤道儀に接続可能な自動導入装置
◦モーターの特性やエンコーダーパルス、観測地情報を記憶することにより素早い観測準備、導入が実現
◦一晩で400~800銀河を捜索可能。
◦日本の某アマチュアは70個近い超新星を発見(ERDE光器システム使用)
◦日本語表示の大型液晶画面と操作キーを装備する事で本機のみで望遠鏡のコントロールが可能


基本概念

1.天空を324(9x36)の空域に分割し、その空域毎に補正値を設定。全天にわたり確実に高倍率の視野内に自動導入します。


2.補正値が設定されていない空域でも周辺空域を自動検索し、設定された空域を利用して自動導入する機能があります。

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APECS・CAD図面

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APECSは高性能

1.高い導入精度

機械的誤差要因を排除するため、全天を324(9x36)の空域に分割し、その空域毎に補正値を設定できます。そのため確実にエンコーダーの分解能を活かすことができ、狭視野であっても導入できます。

2.汎用性

ドイツ式・フォーク式どちらの赤道儀にも対応しています。
使用条件は、高速で動作するモーターとエンコーダーを備えていることが必要です。
モーターの回転方向、スルーアップダウン特性、エンコーダーパルス数、正逆方向などは初回設置時にAPECSが自動検査、記憶します。

3.操作性

日本語表示液晶画面、必要なだけの少数のキーを備えた専用機であり、操作は対話式で直感的に行えますので、ごく短時間に操作方法を覚えられます。

4.簡単な観測準備

初期設定が終わっていれば後日の通常観測においては、電源を投入後,赤経赤緯それぞれにあるエンコーダーZ相(物理的定点にある基準点)を通過させるだけ。これで座標が同定されます。Z相がない場合、前回終了時の座標で立ち上がるモードにすることもできます。

5.設置性

APECS自身がデータベースを持った導入機ですので、本機のみで自動導入が行えます。照明調節機能もありますので、天体観測にじゃまな明かりを最小限に抑えることができます。

6.オプション機能

星図ソフト、弊社ドーム連動装置を接続することができます。 また、お客様の要望に応じて任意のサイズの外部座標表示器をご用意します。


主な仕様
登録天体
    太陽・月・惑星
M・NGC・IC天体 13335個
名称のある恒星203個
赤経時間帯別恒星1864個
ユーザー登録可能20個
CPU・LCD
    16bitマイクロプロセッサ
15文字8行日本語全角表示LCD
寸法
   

幅398mm 奥行き295mm 高さ133mm

重量
    7Kg
電源
    AC100V 30W

オプション

APECS接続用ドーム連動リレーボックス
APECSはドーム位置計算機能を内蔵しています。本ボックスはAPECSから動作指令を受け取り、ドームを動かすためのパワーリレーやオート/マニュアルの切り替え機能を持ったボックスです。